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【書評】SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術

こんにちは。守屋 (@shinichiroweb)です。

ショーン・スティーブンソン氏の著書「SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術」を読みました。

睡眠に関する書籍はこれまで何冊か読んできたので、正直「もういいかな?」と思っていたのですが妻の本棚に本書があったので、せっかくだからと思い読んでみました。

すると、今まで知らなかったこともいくつか書いてあったので、読んで良かったと思えました。

本書を読んで、なるほどと思ったことをシェアしていこうと思います。

SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術 目次と概要

 

Chapter1 睡眠は人生の術絵を左右する

Chapter2 睡眠ホルモンを自らつくりだす

Chapter3 電子機器の使い方を見直す

Chapter4 カフェインの門限は午後2時

Chapter5 体深部の温度を下げる

Chapter6 午後10時〜午前2時の間に眠る

Chapter7 腸内環境を整える

Chapter8 最良の寝室をつくる

Chapter9 夜の生活を充実させる

Chapter10 あらゆる光を遮断する

Chapter11 熟睡したいなら運動するしかない

Chapter12 寝室にスマホを持ち込まない

Chapter13 余分な脂肪を落とす

Chapter14 快眠をもたらす最高の飲酒法

Chapter15 最高の睡眠は寝るときの姿勢で決まる

Chapter16 睡眠のためのマインドフルネス入門

Chapter17 サプリは本当に必要か

Chapter18 早起きで脳の働きを最大化する

Chapter19 マッサージは睡眠に効く

Chapter20 最高のパジャマはこれだ

Chapter21 身体を自然に触れさせる

なんと、21章にもわたって、より良い睡眠をとるためのメソッドが紹介されています。

著者のショーン・スティーブンソン氏はアメリカの健康系ポッドキャストの運営者。

若くして医師にも「治らない」と言われた病気を徹底的に生活改善をしたことで完治させたそうです。

その後、体力強化や体調管理を指導する、ストレングス・アンド・コンディショニングコーチの資格をとって、人々の健康に関わる仕事につきました。

そして、多くの人の健康指導をしていく中で、とても大事なものだと感じ研究した結果をまとめたものが本書とのこと。

とても明確でわかりやすい、睡眠の質を改善できるアイデアが21個まとめられています。

筋トレは有酸素運動より効果的

運動すると睡眠の質が良くなる。

これは、色々な本の中で言われていることです。本書にも「熟睡したいなら運動するしかない」という章で、運動と睡眠の関係が詳しく書かれていました。

運動する時間は午前中がベストだが夕方くらいに運動しても効果はある。

あまり夜遅くに運動すると、体深部の温度が上昇して、下がるまでに4-6時間ほどかかるので、睡眠の質が下がってしまうのです。

そして、なるほどと思ったのが

「有酸素運動よりも筋力トレーニングの方が睡眠には良い」

という記述です。

確かに、ウォーキングを1時間くらいしても、あまり寝つきがよくなかったなということがこれまで何回かあった記憶があったからです。

一方で、ビリーズブートキャンプを45分ほどやると、スッと眠れることがほとんどでした。

筋トレを行うことで、ホルモンの働きがよくなり、眠りには良いそうなのです。

もちろん、有酸素運動も体に良いのは間違いないのですが、筋トレの効果はさらに睡眠に効果的。

これは、体感的にもとても納得できるので、運動習慣に筋トレを加えていくことをしてみようと思えました。

アーシング(グラウンディング)は睡眠に良い?


もう一つ、他の本では見たことのない記述が「身体を自然に触れさせる」ということ。

裸足で地面に触れることで、体が自由電子を吸収して電子移動が起こり、それが健康にもよく睡眠の質が良くなるのだそうです。

いわゆる「アーシング(グラウンディング)」ですね。

ストレスも軽減され、炎症を抑える効果もあるということで、1日10分以上のアーシングをするのが良いとあります。

実際に裸足で土を踏まなくても、自宅にアーシングマットがあれば、家にいながらでもアーシングと同様の効果が得られるとのことです。

アーシングマット↓

アーシングをすると良いとは聞いたことがありますが、実際に生活に取り入れることはできていませんでした。

この機会に挑戦してみて、体にどんな影響があるのかを試してみたいと思いました。

カフェイン断ちの離脱症状対策


カフェインに関しても、興味深いことが書かれていました。

個人的に、とても知りたかったことの1つです。

カフェインが睡眠に与える影響は多くの人が知っていると思います。

本書にもコーヒーなどカフェインを含む飲料は14時以降は取らない方が良いとあります。

私の場合、カフェインが効きやすい体質なので、14時でも遅いくらい。

朝食後に飲むコーヒーを1日に摂取する最後のカフェインにするのがベターだと体感します。

いっそ、飲まなくてもいいくらいかもしれませんが、美味しいし眠気も飛ぶのでついつい飲んでしまいます。

それでも、カフェインを完全にやめると、やはり睡眠の質は上がると感じます。

一方で、カフェインを常飲しているときに突然プツッとやめると、頭痛に襲われる離脱症状に悩んでいました。

カフェインをやめた日の夕方頃から翌日くらいまでには頭痛が発生して、2日程度続きます。

結構きついので、カフェイン摂取を一度習慣化してしまうと、かなりやめづらくなっていました。

そんな時には、カフェインを含むコーヒー以外の飲料(紅茶など)に切り替えるところから始めると、それだけでカフェインの摂取量を半分以下に減らすことができるそうです。

そうして少し体を慣らしてから完全にやめる方向に持っていくと体への負担が少ないのだとか。

また、カフェインの摂取の仕方としては、2日カフェインをとり、3日休むということをすると、休んだ3日で綺麗にカフェインが抜けるのでおすすめとのこと。

確かに、カフェインが抜けた時に飲むコーヒーはめちゃくちゃ効果を実感します。

3日休むというのは、結構間を空けるもんだなと感じましたが、実際そのくらい空けた方が良いのかもしれません。

睡眠の基本はやっぱり大切

ほかの本でも見たことがある、基本的なことも本書では抑えられていました。

寝る前に電子機器を使わないとか、22時〜午前2時までの4時間が睡眠のゴールデンタイムだということ。

朝起きたら早いうちに太陽の光を浴びた方がいいということ。

などなど、この辺が睡眠の質を上げる基本なんだろうなと思えるところです。

寝る前に電子機器を使わないことなど、知っていてもなかなかできなかったりすることが多々あります。

それでも、やはり大切なことだと思いますので、可能な限り実践していこうと思えました。

やってみてから考えればOK

本書のアマゾンのレビューを見てみると、

・書いてあることの信憑性が疑わしい

・科学的睡眠メソッドと書いてあるけどエビデンスに欠ける

といった指摘もされていました。

確かに、著者は学者ではなく、アメリカで人気の健康系ポッドキャストの番組を持つクリエイターの方です。

内容は個人の体験談に基づいたものであり、科学的エビデンスには欠けるものなのかもしれません。

では、完全に本書が役に立たないかというと、そんなこともないと思うのです。

実際、本書のいくつかの内容は実際に私自身が試してみて、効果があたっと感じることもあります。

カフェインが体に与える影響だったり、筋トレやマッサージが睡眠に良い影響を与えるという点。

これは、紛れもなく私にとっては真実です。

要は、実際にやってみて、効果があるかどうか試してみればいいと思うのです。

たくさんのお金がかかったり、健康的に大きなリスクのある提案は本書ではされていません。

やってみて、効果がなければやめればいいし、効果を感じたら続ければいい。

書いてあることは、かなり実践的で使えるものが多いと感じるので、私は良い睡眠を得たいなら本書から学ぶ価値があると感じます。

悪いレビューに影響を受けて、読まないのは勿体ない一冊だと感じます。

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