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【書評】樺沢紫苑さんのストレスフリー超大全の要約と感想

こんにちは。守屋 (@shinichiroweb)です。

樺沢紫苑さんの著書「精神科医が教える ストレスフリー超大全」を読みました。

2021年5月現在で20万部を超えるベストセラー書籍となっている本書。

私自身、樺沢紫苑さんの著書はほぼ全部読んでいますが、そんな私が

・「ストレスフリー超大全」を読んで勉強になった3つのこと
・本全体を通じての要約と感想

をお伝えしていきます。

ストレスフリー超大全の目次と特徴

ストレスフリー超大全の目次は以下の通り。

序章 すべてのベースとなる「解決法」
①不安を行動で取り除く
②自力で解決できるようになる
③他人の力を上手に借りる
④生活を整えてちゃんと生きる
⑤最高のモーニングルーティン「朝散歩」をする

1章 他人ではなく「自分」を変える(人間関係)
①他人と自分を比べない方法
②人の意見に流されない方法
③「人を信頼できない」の対処法
④「信頼できる人」と「信頼できない人」を見分ける方法
⑤嫌いな人と上手に付き合う方法
⑥「人から嫌われたくない」の対処法
⑦本音は出すべきか、出すべきではないか
⑧悪意を向けてくる人の対処法
⑨他人を変えるにはどうすればいいのか

2章 「仲間」と「家族」が活力となる(プライベート)
①孤独のリスクを減らす
②大人になってから友達を作る方法
③SNS疲れを解決する方法
④相手に好意があるかどうかを知る方法
⑤親子問題に向き合う方法
⑥夫婦関係をよくしたい
⑦子育ての問題を乗り越える
⑧介護の心配をなくす

3章「天職」を求め、「やらされ仕事」から抜け出す(仕事)
①職場の人間関係を解決する
②「仕事が楽しくない」を乗り越える方法
③どうしても仕事を辞めたいときの対処法
④自分の「天職」を見つける方法
⑤「人工知能に仕事を奪われる心配」を乗り越える
⑥仕事や勉強の集中力を高める方法
⑦「仕事が覚えられない」の対処法
⑧「評価されない」「昇進できない」の対処法
⑨本業とは別に「副業」を持つ
⑩「お金の不安」を取り除く方法

4章「疲れない体」を手に入れる(健康)
①睡眠不足を解消する
②睡眠の質をさらに上げる方法
③運動不足の対処法
④理想的な運動を継続する方法
⑤本当に健康にいい食べ物はどれなのか
⑥健康的に痩せる食事法
⑦嗜好品とうまく付き合う方法

5章 心を整え、「新しい自分」にアップデートする(メンタル)
①自分を変えるにはどうすればいいのか
②自己肯定感を高める方法
③「緊張しやすい」の対処法
④怒りをコントロールする方法
⑤嫌なことを忘れる方法
⑥「うつっぽい」と思ったときにすべきこと
⑦メンタル疾患への対処法
⑧発達障害かもしれないと思ったら
⑨自分はHSPかもしれないと思ったら
⑩認知症を予防する方法
⑪「死にたい」と感じたときの対処法

終章 精神科医がたどり着いた「とっておきの考え方」
①人生を楽しむ人になる方法
②決断グセをつける
③「生きる意味」を考え続ける
④「死」について考える
⑤「幸せ」を手に入れる方法

多くの人が悩むことの多い各分野について、悩みを解決する方法を扱っています。

ファクトとtodoが全項目にある

本書の特徴は、各項目ごとにデータや専門書の記述など、その悩みに関係する前提となる知識が「ファクト」として提示されています。

さらに、その悩みを解決するために具体的にできる「todo」も記載されています。

例えば、2章の7番目の項目「子育ての問題を乗り越える」ではファクトとして子育てを負担に感じる人は87.9%になるので、子育ては誰もが大変だと感じるという事実を示しています。

その問題の解決方法としては「インプット・アウトプット・フィードバックのループをまわす」「子供の頭をよくする方法ベスト3」「夫婦で家事と育児を分担する」といった解決方法が示されています。

さらに深く学びたい人への参考文献

1つ1つの問題に対する解決策はズバッと短くまとめられています。

これはシンプルでわかりやすい反面、ちょっと物足りないと感じる人もいるかもしれません。

しかし、序章と終章を除くすべての章の項目で「さらに深く学びたい人のための参考文献」が紹介されています。

本書をきっかけに、物足りない人はさらに掘り下げて勉強することができます。

実際、著者の樺沢さんはこれらの参考文献をすべて読んでリサーチをしたと思われますので、ものすごい手間をかけて書かれた1冊がこの「ストレスフリー超大全」であることがわかります。

数あるストレスの解決方法の中で特に印象に残った項目をいくつかご紹介していきます。

不安は行動で取り除く

本書の一番最初に書かれていた原理原則がこれ。

不安に感じること、嫌だなと思うストレスの元になっていること。

それらは、放置していては解決する可能性は低いものです。

何もしないでいると、不安は増えていくのです。

不安を減らすための秘訣は行動すること。

その、行動のための第一歩と、さらに深く解決方法を学ぶための足がかりが本書に示されているのです。

他人ではなく「自分」を変える

これは、人間関係の悩みを解決するための大原則です。

アドラー心理学では「すべての悩みは人間関係の悩みである」と言い切っています。

それだけ、人間関係は多くの人の悩みの種になります。

そのときに、出てくる考え方が「比較」です。

比較というのは便利な考え方です。

2つのものを比べることで違いを知ることができます。

ですが、「他人」と「自分」を比較してしまうと、そこで劣等感が出てくることがあります。

上には上がいるので、他人と比較すると上をみればきりがありません。

他人との比較で落ち込むのは勿体ないのです。

もちろん、ポジティブに優れた人を参考にしたり、モチベーションに変えられるなら比較してもOK。

不幸になる比較はやめようということですね。

では、どうすればいいか?

過去の自分と比べて少しでも進歩していればOK。

自分が成長していれば、人と比べてどんな位置にいても良いのです。

一方で、自分より下の人と比べると優越感は感じられるものの成長がとまります。

これでは、今の自分を正当化することになってしまい、成長が止まりがちになります。

一時的に良い気分になっても、自分より下の人との比較も弊害があるということですね。

SNS疲れを解決する方法

SNSは使ってみると非常に楽しいものです。

人とネットを通じて気軽に交流できますからね。

使い方によってはビジネスに使って収入を増やすこともできます。

出会った人と友達になったり、結婚するようなこともあるかもしれません。

だからといって、SNSに時間を費やしすぎると「SNS疲れ」を起こしてしまうかもしれません。

SNSは人生を変えるくらいのインパクトを持ったツールですが、間違った使い方はストレスの元になりますし、不幸になります。

本書の中でのSNS活用法は、SNSの良い部分を活用し、疲れを減らす工夫が示されています。

「疲れない体」を手に入れる健康法

本書の4章にあたる「疲れない体を手に入れる健康法」に関しては、樺沢さんの著書「ブレインメンタル強化大全」の中で、さらに掘り下げて解説されています。

とはいえ、ストレスフリー超大全ではシンプルに「こうすればいい」という結論の部分だけ書かれているので、むしろ人によってはその方がわかりやすいかもしれません。

より深く健康とパフォーマンスアップを学び、体調を底上げしていきたい場合は「ブレインメンタル強化大全」を読むのがおすすめです。

このブログでもこちらの記事で要約を書いています。

樺沢さんのほかの書籍やYouTubeと被る部分もあるので注意

本書「ストレスフリー超大全」はあらゆる悩みの解決法に対応した万能な一冊といえます。

とはいえ、内容は樺沢さんのほかの書籍、あるいはYouTubeチャンネルの動画と被る部分も結構あります。

樺沢さんのファンの方であれば「あっ、これはほかのところでも言っていたことだ!」と気付くかもしれません。

本書の発売は2020年の7月ですが、この本の中の健康の章をベースとした「ブレインメンタル強化大全」がのちに出版されましたし、終章の幸せと脳内物質の関係性は翌年に「3つの幸福」の中で詳しく掘り下げて公開されました。

そういう意味では、のちの樺沢さんの書籍の内容の全体像がすでにこの時点で示されていたといっても過言ではありません。

「悩みの解決」という切り口から作られたのが本書「ストレスフリー超大全」です。悩みが解決してストレスが減るのは素晴らしいことですよね。

日々のストレスを減らし、人生をよりよいものにしていくためには最適の一冊です。

とはいえ、読んで終わりにしては悩みは解決しません。

悩みの解決には実際に行動をしていくことが必要不可欠です。

小さな一歩でもいいので、本書を読んで行動を起こしていきましょう!

なお、本書「ストレスフリー超大全」はAudibleのオーディオブックとしても学ぶことができます。

→ ストレスフリー超大全のオーディオブックはこちら

初めてAudibleを使う方は、1冊分、無料でオーディオブックが手に入ります。

まだお読みでなければ、本書のオーディオブック版を手に入れてみるのもおすすめです。

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