運営するブログ「Chikirinの日記」が月間200万PVを達成し、著書も多数あるちきりんさんが、自分自身のメディアを作った方法を1冊の本にまとめたものです。これはブログを書くものとして読んでおかねばなるまいと思って読んでみました。
といっても読んでみたのは、一昨年くらいなのですが、いまさらアウトプットします。
ちきりんさんのブログは、とにかく面白いんですね。少なくとも私は面白いと感じるし、同じように面白いと感じる人が多いからこその人気ブログになるというのはあるだろうなと感じました。とはいえ、意図的に戦略を練ってブログを書いていたというのも、この本を読んでからわかりました。特に・・・
ちきりんさん自身、ブログを公開する以前に紙の日記帳を25年以上書いていて、さらにそこからブログも10年以上書いているので35年以上、日記の文章を書いていることになりますね。
もう、ちきりんさんのライフワークとして日記を書いて情報発信をすることは完全に確立していて、それは多くの人とは違う点ではあるなということは感じました。
その上で、自分メディアを作る上での役立ちそうなポイントをピックアップしてみると・・・
1、伝えたいメッセージから先に考える
ちきりんさんは書評を書くときも「この本の書評を書こう」とするのではなく「この本で読んだこのメッセージを伝えたい」から入るそうです。この記事はすでに本の感想を書こうとしているところから入っているので、完全にこの考え方からはずれています(笑)
フレームありきではなく、メッセージから先に入る。伝えたいことから先に考えるというのは、自然で生き生きとしたアウトプットをするためのコツではないでしょうか。
2、人気のウェブサービスに選ばれる
ちきりんさんのブログが人気になったのは幸運もあったといいます。
はてなブックマークやTwitterでのシェアによって爆発的にアクセスが増え、それらのサービスが広まるちょうど良いタイミングでブログの規模がちょうどよい大きさになっていき、社会のニーズと発信しているコンテンツの内容が一致した。
これが非常に大きかったようです。とはいえ、常になにか世の中に求められるトレンドというのはあるものなので、伝える人としての基礎ができていて、伝えることを続けることは大切ですね。
3、事実ではなく考えた結果を公開する
・今年の売上は去年よりも5割伸びた
・今年の売上は去年よりも5割伸びて急激な伸びであった
この2つは前者はデータのみを述べた分析結果。
後者は「急激な伸びであった」という解釈が入った文章です。
データの分析は誰がやっても同じ結果になりますが、解釈は人によって異なります。
どういう解釈をして、表現していくのか?
それがブログとしての面白さになっていくというのが、なるほどと感じた点。
面白い考察ができて、それを表現できると面白いわけですね。
いわゆる、それが考えた結果になります。
データのまとめだけに終わらない、独自の考察を表現していくことの価値がちきりんさんのブログを面白くしているのだとわかった1冊でした。
実力に基づきつつも、世の中のトレンドや人気のウェブサービスの力を使っていくことの両輪が人気ブログを作り上げていくのです。すぐに再現できるものではないけど、こうして人気ブログになった10年の軌跡を1冊の本で感じられるって貴重ですね。(解釈)
そんじゃーね。