こんにちは、守屋です。
樺沢紫苑さんの著書「ストリスフリー超大全」を読んでみました。
今までの樺沢さんの本よりも一回り大きなサイズの本でした。
樺沢さんの本は、今までほとんど読んできて、ウェブ上で発信しているメッセージも結構見ているので、今まで聞いたことがある話も多かったです。
しかし、「ストレスからフリーになる」という角度からのまとめはとても興味深かったです。
内容は以下のとおり。
序章:すべてのベースとなる「解決法」
1章:他人ではなく「自分」を変える
2章:「仲間」と「家族」が活力となる
3章:「天職」を求め、「やらされ仕事」から抜け出す方法
4章:「疲れない体」を手に入れる
5章:心を整え、「新しい自分」にアップデートする
終章:精神科医がたどり着いた「とっておきの考え方」
大きく分けると7章ですが、その中には細かな項目が55個もあり、それぞれのストレスの原因を改善する方法が示されています。
各項目は単なる体験談ではなく、論文や研究などのファクトに基づいて書かれていて、さらには解決するための具体的TODOまで示されているのが本書の凄いところです。
そして、各項目の末尾には「もっとこのことについて深く学ぶには?」ということで参考文献が最低1冊以上紹介されています。
本書を執筆するために相当なリサーチをされたんだなということがわかり、その苦労を想像すると頭が下がります。
そんな「ストレスフリー超大全」の中から、特に印象に残った項目について、いくつか記事を書いていきたいと思います。
まずは序章【すべてのベースとなる「解決法」】の最後にかかれている「朝散歩」について。
朝散歩をする効果
序章の中で紹介されていた、とても強力なストレス対策。
それが「朝散歩」でした。
樺沢さんの普段の発信の中でも「朝散歩」の力は何度も紹介されていました。
朝散歩というのは、朝起きてから1時間以内に15分〜30分程度の散歩をすること。
そうすると、セロトニンが活性化して、ストレスフリーな一日を過ごしやすくなります。
体内時計がリセットされ、十分な活動が日中にできるようになるからです。
しかも、朝の早い時間に体内時計をリセットすると、夜間はメラトニンが分泌されて夜に眠りやすくなる効果もあります。
ストレスフリーな体を手に入れることはもちろん、健康的で仕事でも高いパフォーマンスが出せるようになることが期待できる理想のモーニングルーティン、それが朝散歩なのです。
朝散歩をやってみた結果
実際、朝散歩をやってみました。
毎日、朝は子供を保育園まで送るので、それが朝散歩代わりになっているのかなと思っていました。
しかし、保育園に行くのは朝8時半頃なので、朝6時くらいに起きたときには、軽く朝散歩をするのも良いのだと感じました。
最初やったときは、「なにかやった効果あるのかな?」と思えるくらいであまり変化が見られませんでした。
2度目の朝散歩をした日は、その日の23時には眠くなってそのまますぐに寝てしまいました。
つい夜ふかしをしてしまうことも多いのですが、朝散歩の効果か、夜ふかしできないくらいに眠くなってしまい良い時間に寝ることができるのは凄いメリットですね。
翌日、十分な睡眠をとった上で早めに起きることができました。
とはいえ、睡眠不足の状態で朝散歩をしてもあまりスッキリ日もあったので、睡眠を十分にとった上で、朝散歩をしていくのが大切ですね。
朝散歩はハードルを下げて気楽にやる
いくら朝散歩が良いと言われても、
「ただでさえも忙しい朝に散歩なんて無理!」
と思われるかもしれません。
私もそう思ったのは事実ですが、ここはハードルを下げて気楽にやることが大切と本書にも書かれています。
散歩が無理なら窓を明けて、太陽の光に当たるだけでも体内時計をリセットする効果があります。
毎日やらなくても、週1回であっても効果は見込めるそうです。
もちろん、回数は毎日に近づけるほど効果的になるのは間違いないですが、できる範囲でやっていくことが大切なのです。
ゼロか100かで考えずに、できることを少しずつでもやっていく。
この少しずつでもやっていくという考え方は、あらゆるノウハウを実践するときに大切だと感じます。
本当は毎日2時間作業をしたいけど、5分しか時間をとれないことってあると思います。
「5分じゃ意味ないからやらない」としてしまうと、何も変わりません。
何もやらないことと、少しでもやることには大きな違いがあるのです。
「ストレスフリー超大全」は膨大な量のある1冊です。
これを一冊すべてやろうというのは、ほとんどの人には無理な話です。
そもそも、やる必要すらないでしょう。
目次を読んで、今必要な対策を選び、できることを1日5分からでも。
あるいは週1回からでもいいので始めてみる。
そして、関連書籍の内容を深めていく。
そんな使い方をしていくと、ストレスフリーに近づいていけるのではと感じました。