読書

リーダーシップは才能ではない!子どもをリーダーに育てる科学的根拠のある方法

リーダーシップって生まれ持った才能が必要だと思っていませんか?

私も昔はそう思っていました。しかし、中室牧子さんの『科学的根拠で子育て』(ダイヤモンド社)を読んで、実はそうではないことを知りました。この本では、リーダーシップが「経験を通じて習得できるスキル」であることを科学的データをもとに解説しています。

今日は、この本を読んで気づいたことをもとに、私自身の経験も交えながら「子どもにリーダーシップを育む方法」をお伝えしたいと思います。

親としてどのように子どもにリーダーシップスキルを育てるか知りたい方には、ぜひこの本を手に取っていただきたいです。

ほかにも、
・将来の収入を上げるために、子供の頃に何をすべきなのか?
・学力テストでは測れない「非認知能力」について
・なぜ第1子は第2子よりもデキがいいことが多いのか?
・勉強することが苦にならなくなる3つの秘策

など興味深いコラムが満載の1冊です。

リーダーシップは経験から生まれる

『科学的根拠で子育て』には、こんな印象的な一節があります。

リーダーシップは「才能」ではなく習得できる「スキル」である

この言葉を裏付けるのが、カリフォルニア大学で行われた研究です。この研究では、高校時代にリーダーとしての経験を多く積んだ生徒ほど、リーダーシップスキルが高まることが明らかになっています。

私自身も、この本を読んで自分の高校時代を思い返しました。実は私、高校時代に囲碁将棋同好会の会長を務めた経験があります。当時、部員はゼロ。私は1年生で、たった1人でスタートしました。でも、どうしても同好会に参加したくてクラスメートを誘い、なんとか数人の仲間と一緒に再結成することができました。

正直なところ、リーダーとしてはダメダメでした(笑)。みんなを引っ張ることが苦手で、場を仕切るのも下手。それでも、この経験が今の私にとって大きな財産になっています。リーダーとして失敗したからこそ、その試行錯誤が今でも生きています。

親の働きかけがカギ

科学的根拠で子育て』では、リーダーシップスキルを育むために親の働きかけが重要であることも指摘されています。
たとえば、政治学の研究では、政治家に立候補する野心は「親から立候補を勧められた」「親と一緒に投票に行った」という親の影響で育まれるという結果が出ています。

リーダーシップも同じで、親が背中を押してあげることで、子どもにリーダー経験を積む機会を与えられるのです。

日々の働きかけが、子どもにとって貴重な成長の場になります。

リーダー経験が将来の収入に与える影響

さらに、『科学的根拠で子育て』では、リーダー経験が将来の収入にも影響を与えることがデータで示されています。カリフォルニア大学の研究によれば、高校時代にリーダー経験をした人は、高校卒業から11年で収入が4〜33%高くなるという結果が出ています。

このデータを見たとき、「リーダー経験があるからこそ、収入も高くなる」という説には確かに納得しました。一方で、「リーダーをする意欲や実力がある人だからこそ高収入になったのでは?」という見方もあるかもしれません。

ただ、それでも親の働きかけで「リーダー経験を積むきっかけ」を作ることは可能です。子どもの成長と将来の可能性を広げるには、親が意識してサポートすることが重要だと、この本を読んで再認識しました。

子どもにリーダー経験を与える4つの方法

では、親として具体的にどんなことができるのでしょうか?本書の内容を参考にしながら、実践しやすい方法を4つ挙げます。

1.家庭内でのリーダーシップ体験
家族旅行や食事会の計画を子どもに任せてみましょう。自分で考え、他人を動かす経験が重要です。

2.学校やクラブ活動をサポート
学校の委員会やクラブ活動でリーダー役を勧める。親が少し後押しするだけで、子どもが挑戦するきっかけになります。

3.地域活動やボランティアへの参加
地域の清掃活動やイベントの手伝いなど、外部でリーダーシップを発揮できる機会を与えます。

4.親自身がリーダーシップを見せる
親が率先して行動する姿を見せることで、子どもが「こういう風にリーダーシップを取ればいいんだ」と学べます。

もちろん、嫌がることを無理やりさせるのは良くないでしょう。
でも、それとなく任せてみたり、自主的にやってもらえるように促すことはできることでしょう。

まとめ

『科学的根拠で子育て』を読んで改めて感じたのは、リーダーシップは生まれ持った才能ではなく、経験によって育まれるスキルだということです。子どもにそのスキルを身につけさせるには、親が経験を提供し、背中を押すことが鍵になります。

小さなリーダー経験の積み重ねが、子どもの未来を大きく変える可能性を秘めています。
ぜひ、今日からでも家庭内でできることから始めてみてください!

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