小宮一慶さんの「ビジネスマンのための」シリーズの1冊。
発見力、数字力、解決力・・・などがわりと売れてるんでしょうか?
本書の内容は、
でも感想を書いた勉強力養成講座にも通じるところがありますが、「読書」にフォーカスを絞って、より具体的なところまで切り込んでいます。
【気付き】
1、5つの読書法を使い分ける
【目的別5つの読書法】
1 速読
2 通読レベル1
3 通読レベル2
4 熟読
5 重読
の5種類の読書法と、それぞれのレベルにおけるおすすめの書籍の紹介などがされています。
特に、
・読書力を高める最速の方法
として、難しめの本を注意深く読んでいく「熟読」をしてみることがオススメされているのですが、これに挑戦しようとして、「熟読向け」に推奨されている本を何冊か買って、見事に理解できなくて撃沈したのは私です(笑)
それもそのはず、当然「熟読向け」とされる本は論理的ではあるものの、レベルの高い本が多く、基礎となる知識がないままに読むのは無謀でした。
よくよく読み返してみると、「通読レベル2で紹介する経済書などをある程度読みこなすには、最低これくらいの知識が必要ですから」など注釈が書かれていました。
ですので、読書に慣れている方はいきなり熟読の読み方から入るのもオススメとありましたが、個人的には速読や通読のレベルに、まずは挑戦するのが良いと思いました。
著者の小宮さんは、経済や会計が得意分野だと思うので、この部分に関する通読、熟読の事例が本書では豊富です。ご自身の専門分野に合わせた書籍でレベル別の読書をしていくと良いと思います。
2、速読で新聞を1面から読んでいく
インターネットの全盛期に「今さら新聞?」と思うかもしれません。私も最初はそう思いましたが、新聞は自分の興味と関係なく新聞社の視点で「中立」とも言い切れないかもしれませんが、一定のフラットな立場で記事が書かれています。
そういう意味で、余計なバイアスをかけずに情報収集をしていくという意味では、新聞を読むというのも、情報収集の1つとして使えそうだなと思いました。
3、会計は、まず入門書を読んで、勘をつかむ
著者の専門分野に若干偏ってはいますが、「経済」「経営」「会計」などについて、各レベル別の推奨図書が多数紹介されているのは勉強の指針になります。
「経済」「経営」「会計」などは、大学などで専門分野を学んだり、独学でこれまで学んできた経験がないのであれば、「速読」で読める入門書から読んで勘をつかんでいくのが、良いのではと思います。
先ほども書いたとおり、いきなり難しい本に挑戦したら買ったときはワクワクしますが、読み始めてから地獄を見ます(笑)
基礎から一歩一歩進んでいきましょう。
入門書を速読、通読→レベルの高い専門書を熟読→また入門書に戻って読み込む
この流れによって、より深いレベルまで学びを深めていくことができます。